介護職の働き方として正社員がおすすめ

介護職に限らず、どの職種においても人気があるのが正社員です。
正社員になれば、一般企業と同様に雇用保険などの社会保険に加入できて、非常勤より待遇面で恵まれることになります。
雇用保険に加入していれば、正社員が失業した際にも次の仕事を見つけるまでおよそ半年間は一定額の補償が受けられます。
通常の非常勤は、労働災害保険以外は加入することができません。
身体介護を行う現場の介護職員は、腰や膝を傷めることも少なくないでしょう。
正社員であれば、業務が原因で生じた傷病について労災認定されたうえ生活に支障の無いよう十分な休業補償を受けることも可能です。

正社員の年金保険料についても事業所が負担してくれます。
原則として、年金保険料は全国民に課されるもので、非常勤の場合は自費負担になります。
また、正社員は優先的に介護に必要な資格を取得するためのサポートを得られます。
身体介護には介護職員初任者研修や介護職員実務者研修といった介護資格が必要です。
こうした資格を取得するためには、学費を払ってスクールに入り座学や実習を行わなければなりません。

正社員であれば、職務上必要な資格として研修期間の確保や学費の補助をしてもらえるでしょう。
初任者研修や実務者研修の資格を取得して実務経験を重ねれば、上級資格の介護福祉士の受験資格を得られます。
さらに、処遇改善加算を申請する職場なら、給与以外に収入を期待することもできます。
特に実務経験を重ねた介護福祉士になったら、全産業の平均年収まで引き上げるという政策により大幅な年収の増加も見込めるでしょう。